拡大鏡で

より高度で精密な治療へ



 人間の裸眼での二点識別域は0.2mmが限界。では歯科治療においてはどこまで細かく見る必要があるのでしょうか?例えば被せもの(いわゆる銀歯)の適合性(フィット具合)の場合、数十μm程度の範囲であれば良好とされています。つまり現代の歯科治療においては、裸眼では必要とされているレベルを満たすことは難しいのです。

そこで拡大鏡を使うことにより、裸眼では見ることの出来ない歯の細かい凹凸や、隠れた根管、かぶせ物のフィットの状態、歯の細かいヒビなど様々なことが分かるようになり、質の高い精密な歯科治療を行うことが可能になります。拡大鏡とは、巨大なメガネのようなものです。 歯科用双眼ルーペ、テレスコープなどとも呼ばれています。

それでは、拡大鏡を使った場合の視野を見てみましょう。画面から35cm離れて以下の写真をご覧下さい。35cmは実際に拡大鏡を使った場合の平均的な作業距離です。

  

   裸眼    2倍         2.5倍         3倍


 裸眼ではよほど注意しないとわからないと思いますが、2倍の拡大鏡でも50μmまで楽に確認することができるため、写真左側の歯の横方向に走る2本の破折線がはっきりと識別できます。2.5倍、3倍 になるとまるで別世界。初期段階の破折線が「見える」か「見えない」かで、言うまでもなく治療の精度が、いえ、治療そのものが変わってきます。

 にわ歯科では、より精度の高い治療の為に、常に拡大鏡を使用しています。最近までは3倍を使用していましたが、5年前よりさらにより良い治療のために、5倍の拡大鏡にレベルアップして、診断・治療を行っています。